「SRサイタマノラッパー2」を、埼玉は深谷まで観に行ってきました。
この日は深谷シネマでの「SR2」の最終上映日で、そもそもSRは深谷を舞台にした映画であるという事もあり、MC IKKUとMC TOM from SHO-GUNGが舞台挨拶に駆けつけるという予定でした。僕はかねてからSkype対談などをやっている関係で、ラボさんやデラさんといった埼玉在住のマイメンと「SR2」の対談をrippingyard用に録りたいという願望があったので、これは良い機会と埼玉入りする事に。しかし、その後、深谷シネマやSR北関東三部作応援団等のtwitterアカウントが、舞台挨拶にやってくるメンバーがどんどん増えて行く様を伝えたのでした。挙句、埼玉入りする前日には、IKKU、TOM、釣りラッパーTEC、ブロッコリーラッパーMIGHTY、TKD先輩とその兄、音楽担当岩崎さんら舞台挨拶組と、関係者・ファンの間で打ち上げが行われるという相変わらず敷居の低い情報が飛び込み、まあアウェイな感じで終わるんだろうと思いながらも、そんな機会は滅多に無いので参加する事に。そしたらとんでもない事になりました。
今回に関しては、まずラボさんの入れ込み方が半端無かったので、フリースタイルで切り込むには僕はまだまだシャイだという弱点をさておいても、サポートする側(というか茶々と若干のシャウト)に立って色々観ていたのですが、まー面白かった!勿論、二度目のSR2は最高で、これは改めてrippingyardでレビューしたいと考えていますが、終演後、皆で記念撮影し、購入した小説にサインしてもらったり、ラボさんに至ってはマイクに魂封入してもらう作業をお願いし、皆さん気さくに応じてくれました。極めつけは、ラボさんのアンサーラップtoサイタマノラッパー。ラボさんの事をご存知の方は驚くと思いますが、本当に、あのがっつかないラボさんが、IKKUの前でラップやったの!
ここまでだと、単なるファン目線からの「楽しかった〜」で全然余裕でピースアウト出来る催しだったのですが、ここからが常軌を逸してた。サイタマノラッパーの数々のシーン(SR1のTKD先輩の家や、SR2のBの部屋…等々)で登場する建物の中へ数人のファンが一緒に案内され、SR2の本当に泣き笑う感動的なラストシーンで使われたある部屋で宴会が始まったのです…。もうこの時点で十分どういう状況なのかさっぱり分からない状態に…。
ここから起きた事は、もう詳細を語り尽くせません…。アウェイ感ゼロ!SR名物「盛り上がるとぐるぐる回る」状況を体験し、いきなりの魚ラップ!IKKU、TOM、TKD先輩らと膝を突き合わせて語り合う事、おおよそ5時間…。本当にファンタスティックな体験でした。
で、なんで、この体験を詳細に語ろうとしないかというと、さっきのサイン会とかと違って、ここでの体験を「ミーハーなファンの集い」みたいに勘違いされると心外だからです。はっきり言って、人生の分岐点でもあるのではないかと思える程、凄い発見が山ほどあった。
一番最初に感じたのは、この映画が深谷の市井の人々によって作り支えられ、盛り上げられて来たものなのだということ。あるいは出演者以上に、この映画に対して入れ込み、応援どころではない心血を注ぎ込んでいる人達が沢山いて、その人達の人生が、ささやかではあるけど確実に変化しているということ。おおよそこの映画が無ければ人生にラップのラの字も入り込む隙がなかったような方々が、宴会の余興として、普通に拙いけれども懸命にフリースタイルするという程度に、ヒップホップが文化として受け入れられているという事実が、もうこれ以上無く感動的な光景でした。あそこに集っていた深谷の方々の何人かとお話しさせてもらいましたが、皆、単純に「この映画のおかげで旨い酒が飲める状況」を最高に楽しんでいるように見えました。そういう人生って!!
そうすると、僕がずーーっとこの映画の事をどうしても考えてしまう、どうしても語り合ってしまう理由が、分かったような気がして、それは今後の自分の表現活動にも活かせる事だなと感じ、このタイミングでそういう衝撃的な場に居合わせる事が出来たという事の巡り合わせを噛み締めずにはいられないじゃないですか!
そう、自分のバンドに於いて、僕はずっと「モンティパイソン」をやりたいと言って来たんだけど、それは数人でコント番組を作る、とかそういう表層的な意味ではなくて、ある作品/芸術に対して本気で誇れる人達と心血を注ぎ込んで、何か仕組みのような決定的なものを作っていきたい、という意味でした。そういう意味で、サイタマノラッパークルーはパイソンズだ、という事が言えるかもしれない。要するにあの作品、あのクルーは、僕の一つの理想型だったのですね。
現段階で、それが作れなかったということは自分の力不足だったけれども(タケダ岩の前でのAYUMUの独白シーンを重ねてくれても結構です)、改めてそのスタートラインに立ったこのタイミングで、自分の目標を再認識出来て良かったなあ、と帰路に着きながら感じたのでした。
※ちなみに急遽泊めてもらったラボさんの新居のラージな感じも、凄く刺激になりました。要するに、日常も大事!日常をよりよくして行く為の努力も怠ってはならないのです。
さて、僕らは今回も、たっぷりとSR2について対談してきました。これに関しては今の構想では二回に分けてrippingyardの方にアップして行こうと考えています。もう少し先になると思いますが、映画を観た人も、まだ観ていない人(は当然観に行くんだよね?)も、楽しみにお待ちいただければと思います。
※前回のラボさんとのSkype対談の模様はこちら。TKD先輩ら一部SRクルーも読んでくれてたみたいです。


mcatm / 濱田 智
2011.05.06 19:16